Gerald Finzi フィンジ

直前になってしまいましたが、今回(5/23の配信コンサート)のプログラムはあまり演奏されないレパートリーなので引き続き フィンジ(G.Finzi) についてご紹介します。
1901年ロンドン生まれ、1956年オックスフォードにて死去。
最初の音楽教育を受けたのはFarrarという先生で、有名なイギリス人作曲家のうち一人のスタンフォードの弟子だった。家族とともに引っ越したためロンドンから離れていたが、1925年更なる音楽教育のためロンドンに戻る。この時に当時イギリスの音楽界を中心的に動かす作曲家たちとの出会い、交流という重要な機会になった。
1947年、王室音楽院の作曲科の教授への就任を断った。この時期に多くの作品が作曲されていて、フィンジ自身、創作意欲を自覚しての選択だったのかもしれないですね。
フィンジの作品のうちあるカンタータ Dies natalis はイギリスの牧歌的なスタイルの表情豊かさを最も優れて再現していると称され、フィンジの弔辞としてアーサーブリスは「イギリスに新しく来た外国人がイギリス音楽の魅力を知りたければ、フィンジの音楽ほど適したものはない」と述べた。
フィンジの作曲スタイルについて述べるのは安易ではないが、彼の音楽的言語は回想的ではあるが歴史的ではないと述べられている。真正ではないが過去を保持、もしくは復旧させるための音楽的な哀願のようなもの、と記されている...翻訳があまりうまく出来ないのですが、当時作曲界の先端を行っていた作曲技法とはかけ離れた独自の芸術観を貫いたことがうかがえますね。

高木萌子 (Moeko Takagi)

クラリネットの高木萌子です。関西を中心に音楽活動しています。演奏、レッスンなどで皆さまとお知り合いになれるのを心より楽しみにしております。随時更新していきますのでよろしくお願いいたします。お問い合わせも是非お気軽にして頂けますと幸いです。

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